160万の壁とは?【30秒で理解】
160万の壁とは、2026年の税制改正に伴い、配偶者特別控除の満額(38万円)が適用されるラインが150万円から160万円に変更されることによる新しい年収のボーダーラインです。
従来の「150万の壁」は、給与所得控除(55万円)と基礎控除(48万円)の合計に関連した配偶者特別控除の計算ラインでした。2026年の改正で給与所得控除・基礎控除がそれぞれ10万円ずつ引き上げられたことにより、このラインが10万円分上方修正される見込みです。
160万円への変更は2026年3月時点で法案が審議中・確認中の情報を含みます。詳細は国税庁の公式情報でご確認ください。
年収の壁の影響をシミュレーション
年収の壁ナビゲーターで確認するなぜ150万→160万に変わるのか
配偶者特別控除の仕組み
配偶者特別控除は、配偶者の年収が一定ライン以上になると控除額が段階的に減っていく仕組みです。
従来は年収150万円まで満額(38万円)が適用されていましたが、これは「所得税の非課税ライン(103万円)+給与所得控除(55万円)=158万円相当」の概念に基づいています。
2026年の改正で非課税ラインが123万円になったことに合わせ、配偶者特別控除の満額ラインも160万円(= 新非課税ライン123万円 + 一定の計算上の調整)に変更されることが予定されています。
改正前後の比較
| 項目 | 改正前(〜2025年) | 改正後(2026年〜予定) |
|---|---|---|
| 配偶者特別控除の満額ライン | 150万円 | 160万円 |
| 満額の控除額 | 38万円 | 38万円(変更なし) |
| 配偶者控除の適用ライン | 103万円 | 123万円 |
160万の壁を超えるとどうなる?
配偶者特別控除が段階的に減少
年収160万円を超えると、配偶者を扶養する側の「配偶者特別控除」が段階的に減少していきます。いきなりゼロになるわけではなく、年収201万円まで緩やかに減少します。
手取りへの影響は緩やか
配偶者特別控除の段階的な減少による手取りへの影響は、社会保険の壁(130万円)と比べると比較的小さいです。160万円を少し超えただけで大きく損をすることはありません。
手取りシミュレーション
年収155万円(改正後の160万円未満)
| 項目 | 独身 | 配偶者あり |
|---|---|---|
| 年間手取り | 132.3万円 | 132.3万円 |
| 月間手取り | 11.0万円 | 11.0万円 |
| 社会保険料 | 22.2万円 | 22.2万円 |
| 所得税 | 0.0万円 | 0.0万円 |
| 住民税 | 0.5万円 | 0.5万円 |
| 実効税率 | 14.67% | 14.67% |
※ 東京都在住・30歳・ボーナスなしで試算。概算値のため実際とは異なります。
160万円未満のため、配偶者特別控除が満額(38万円)適用(扶養する側の税負担が軽減)。
年収165万円(160万円超)
| 項目 | 独身 | 配偶者あり |
|---|---|---|
| 年間手取り | 140.9万円 | 140.9万円 |
| 月間手取り | 11.7万円 | 11.7万円 |
| 社会保険料 | 23.6万円 | 23.6万円 |
| 所得税 | 0.0万円 | 0.0万円 |
| 住民税 | 0.5万円 | 0.5万円 |
| 実効税率 | 14.63% | 14.63% |
※ 東京都在住・30歳・ボーナスなしで試算。概算値のため実際とは異なります。
160万円を超えると、配偶者特別控除が段階的に減少し始めます。ただし影響は緩やかです。
年収の壁の影響をシミュレーション
年収の壁ナビゲーターで確認する150万の壁との違い
| 項目 | 150万の壁 | 160万の壁 |
|---|---|---|
| 適用時期 | 〜2025年 | 2026年〜(予定) |
| 満額ラインの金額 | 150万円 | 160万円 |
| 影響を受ける年収帯 | 150万〜201万 | 160万〜201万(予定) |
重要: 2025年以前に150万円のラインを意識していた方は、2026年より160万円に引き上げられることで、150万〜160万円の収入帯でも配偶者特別控除を満額受けられるようになります。
他の壁との関係
160万の壁は「税金の壁」です。これより手取りへの影響が大きい壁は130万円の社会保険の壁ですので、まずそちらを優先的に把握しておきましょう。
150万の壁とは?(改正前の詳細)配偶者特別控除の従来の仕組みを解説 130万の壁とは?扶養から外れた場合の保険料と逆転ライン 123万の壁とは?2026年の新しい所得税の非課税ライン 201万の壁とは?配偶者特別控除がゼロになるライン 年収の壁一覧まとめ7つの壁を一覧で比較よくある質問(FAQ)
Q. 150万円で年収を抑えていましたが、2026年はどうすればよいですか?
A. 2026年の改正により、配偶者特別控除の満額ラインが160万円に引き上げられる見込みです。150万〜160万円の範囲で働いても、以前と同様に満額控除を受けられる可能性があります。
Q. 160万の壁は何に注意すればよいですか?
A. 160万円を超えても配偶者特別控除は急になくなるのではなく、段階的に減少します。手取りへの影響は緩やかなため、収入を抑えるよりも実際に働いた方が世帯収入が増えるケースが多いです。
Q. 160万の壁と130万の壁はどちらが重要ですか?
A. 130万円の社会保険の壁の方が手取りへの影響が大きいです。130万円を超えると年間十数万円の社会保険料が発生しますが、160万の壁は超えても控除が緩やかに減少するだけです。
まとめ
2026年の税制改正で、配偶者特別控除の満額ラインが150万円から160万円に引き上げられる見込みです。これにより、以前より10万円分多く働いても満額控除を受けられるようになります。ただし、130万円の社会保険の壁の方が手取りへの影響は大きいため、まずそちらを優先的に把握しましょう。
本記事の内容は2026年3月時点の情報に基づく一般的な情報提供です。160万円への変更は確認中の情報を含むため、個別の判断については税理士等の専門家にご相談いただくか、国税庁の公式情報でご確認ください。
年収の壁の影響をシミュレーション
年収の壁ナビゲーターで確認する